ファンボローエアショー2016, 初日 -おめでとうMRJ-
2016年7月12日7:48 午前 カテゴリー:Hyappen BLOG
空・雨・傘(空を見たら→雨が降りそうなので→傘を持って出掛けることにした)
いよいよファーンボローエアショー(発音をカタカナに直すと「ファーンバラ」の方が近いように私は思います。)の初日となりました。
ファーンボローとはロンドン中心部から西に列車で1時間程の所にあるとても小さな町ですが、国際航空ショーをパリと隔年で開催している為、航空業界の人々には大変馴染のある地名です。
筆者は前週、灼熱のトゥールーズ(仏)で過ごし、ロンドン経由でこの町に開催前日に着きました。移動日は、British 10K London Run(市民マラソン大会?)、ウィンブルドン決勝が行われていましたが、熱いけど充分運動できる過ごしやすい気候でした。
田舎町よりロンドン市内に居たい。でも、、、
エアショー参加者の多くは、ロンドン市内に泊まります。筆者はアパートホテルを借りて、移動時間と移動ストレス(結構バカにならない!)を節約することにしました。レセプションディナーは出られませんし、ロンドンシティの雰囲気も味わえませんが、もうどこのエアショーでも定番のタクシー行列はご免だという思いが圧勝です。
実際、当日朝、市内の電車でストライキがあり、ヴィクトリア駅で人がごった返すのをトップニュースでやっていました。それ見たことか、いいじゃない、今回の選択。
傘を持って出掛けるとたいてい降らず傘を使わないという経験が非常に多い筆者ですが、朝のニュースでは雨が確実に降るとのことでしたので、アパート隣のスーパーで折り畳み傘を買って出かけました。まさか、今回も傘を使わないとは思いませんでしたが。
ほんとにひどい目に会ったのは、だれだ
会場までの道のりは30分程度ですが、黒アリの大行列(基本のドレスコードはビジネススーツです)に合流すれば、道に迷うことはありません。蒸し暑さを我慢してただ歩くだけ。道すがら、エアバス社の元同僚と遭遇し、近況交換しながら会場へ向かいます。
事前予約者専用の発券機とセキュリティーチェックをクリアするのに30分。結局アパートから1時間で会場に到着しました。
本日4つ目の三菱航空機社(MRJ)との打合せまで、かなり順調でしたが、、、
突如!バケツをひっくり返したような豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)。
私たちも三菱航空機の皆さんも足止めを食って、予定をかなりオーバーしてモックアップ(実物大の模型)の展示室に留まることに。。。
と突然、今度は警報と共に停電!
三菱航空機社のご厚意で安全に移動できるまで待たせて頂いた後、雨の合間を猛ダッシュで、情報収集が出来そうな場所まで移動です。
その後は主催者から、なんの説明を受けることなく、セキュリティが展示会場をロックアウトして次々と人を羊飼いの如く出口へと追いやります。。。来場者だけでなく、出展している企業の人々もです。前述のエアバスの社員は、展示スペースに置いていたブリーフケースを取りに戻ることすらできませんでした。(30分程待って、ようやく取りに行きました)
展示場の床は水浸しで、展示物に多少なりとも影響・損害があった企業も少なくないでしょう。また、多くの人は、商談をキャンセルしたり、変更に手間取ったり、さんざんな思いをさせられたでしょう。主催者の至らなさに、ブンブン怒っている人もたくさんみました。
ひどい目に会ったのMRJでしょ!? だって、、、
しかし、私に言わせれば、一番迷惑をこうむったのは、ほかでもない、私が今日お世話になった三菱航空機社です。
万全に控えていた華々しい記者発表
「ロックトン社とMRJ最大20機の購入で基本合意 欧州企業から初、2社目の航空機リース会社」(2016年7月11日英国ハンプシャー州ファンボロー発)三菱航空機HP NEWS 2016
に完全に水を差された格好になったわけですから。。。シャレじゃなく。あの混乱の中で、ほとんどすべての人が意識してなかったでしょう。
主催者側の責任は極めて重いでしょう。来場者・出展者の航空ショー離れや、2年後の開催に影響が出るなど、色々と懸念されます。主催者から「明日も普通通りにやるからね」と悪びれないメールが来たのは20時頃でした。。。
いずれにしましても、欧州からの初受注、おめでとうございます。どんどんいこうぜ、MRJ!
退散時には快晴だったので、結果、傘いらず。あしからず。
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