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Singapore Airshow 2016 –日本勢の存在感-
2016年2月26日10:59 午後 カテゴリー:Hyappen BLOG
Singapore Airshow 2016初日に発表された三菱航空機とAerolease Aviation社とのMRJ購入に係る基本合意は、大変うれしいニュースで、Singapore Airshowに出展する各企業も元気づけられました。(MRJ News Release)
三菱航空機や郵船ロジスティクス(シンガポール籍で出展)は、個別に出展されていましたが、日本からの出展企業のほとんどは、JETROと東京都庁が借りた隣り合ったスペースの中に共同展示していました。
登録社名ベースで、Singapore Airshow 2016の全出展企業数は536社。 そのうち、日本企業は19社。なのでブース面積等を加味しないと、総数の4%弱です。
シンガポール人の友人に「会場内での日本企業の存在感は、感覚的に4%より上か下か」試しに聞いたところ、「まぁそのぐらいだろうね。JETROも東京都庁も、立地がいまいちだからついてないね」と。「レストランとトイレに近いのはいいけどね。。。」
Singapore Airshow 2016国別出展企業数
国名 |
出展企業数 |
総出展企業数に占める割合 |
United States |
127 |
24% |
Singapore |
118 |
22% |
France |
48 |
9% |
Canada |
25 |
5% |
United Kingdom |
24 |
4% |
Japan |
19 |
4% |
Australia |
19 |
4% |
Germany |
18 |
3% |
Indonesia |
14 |
3% |
Israel |
14 |
3% |
Austria |
13 |
2% |
China |
12 |
2% |
Belgium |
12 |
2% |
その他の国から |
73 |
14% |
総計 |
536 |
100% |
そう、ロケーションね。多くの来訪者を呼び込むには、ぱっと見た感じの存在感はやはり重要で、その点、今回のロケーションは有利とは言えない感じでした。でも、選べるわけではないし。
主催者Experiaで営業責任者を務めるDANNY SOONGさんは、話すたびに、「次回はJapan Pavilion出したらいいよ、AustraliaとかUSみたいに」「Japan Pavilionはいいアイデアだと思うんだよね」と営業トーク。でも、確かに、日本勢の存在感を市場に示すために良いアイデアだと思いました。理由は二つ。
個別企業として集客できる知名度を有する企業はほんの少しだから。実際にJETRO共同展示の一角で何が起こっていたかというと、川崎重工業のブースを目的に訪れた人々が、その他企業のブースも覗くという順路がパターン化されていました。これをもう一段大きな単位で実行できれば、より効果的だと思います。
上記リストで言うと、少なくともCanadaぐらいは上回る規模で、かつ一塊で打って出れば、ひっきりなしに来訪者が来るのではと期待してしまいます。
参考まで、日本籍で登録された出展企業のリストです。(主催者発表データより抜粋。企業名は発表された原文まま)
Singapore Airshow 2016日本からの出展企業 |
AeroEdge Co.,Ltd. |
AMATERAS |
Asahi Kinzoku Kogyo Inc. |
Chubu Nihon Maruko Co., Ltd |
Ishii Machinery Co., Ltd. |
Kawasaki Heavy Industries LTD |
Metal Technology Co. Ltd. |
Mitsubishi Aircraft Corporation |
Mizuhocraft Co.,Ltd. |
NICCHU Co., Ltd. |
Nodakanagata Co.,Ltd |
O-KEI Resin Co., Ltd |
Sankyo Seiki Industry Co., Ltd. |
SANNO Techno-Arts Co., Ltd |
Taiseiplas Co.,Ltd. |
The Society of Japanese Aerospace Companies (SJAC) |
TOHMEI Group |
Tokyo Metropolitan Government |
YAMATO GOKIN CO., LTD. |
二つ目の理由は、防衛製品のマーケティングにも相乗効果が見込めるから。上述のDANNY SOONGさん曰く、「Singapore Airshowの出展者・来訪者の、民間・防衛割合は50%ずつ」だそう。Australia Pavilionでは、民間・防衛が同程度に展示され、いつも賑わいがありました。
いよいよ日本も防衛製品の海外販売を本格的に展開していきたいところ。他国の制服組が日本の防衛製品を見に来た時に、隣で活躍する民間航空機部品を見れば、より日本製品への信頼感を高めるでしょう。逆もまた同じ。
今年はJapan Aerospaceも開催されますが、Singapore Airshowは間違いなくアジアで一番大きな航空宇宙防衛の展示会。次回(2018年)は、もっともっと日本勢の存在感を上げたいですね。
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