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ファンボローエアショー2016, 三日目 -航空製造業のオフショア地域に迫る-

三日目になると、ビジネスマン減るせいか、急に「航空ファン」の姿が目立ち始めました。朝のシャトルバスでも隣のおじいちゃんが、今日のデモフライトの見どころを熱心に説明してくれましたが。。。

 

たまたま二日目に遭遇した、F-35のホバリングと転回(合計2分超)は確かに圧巻でしたけど、ほとんど会場の中に居ますから、商談で来ている多くの人々は空を見る機会ないですよね。

F-35と。そういう私もミーハー

F-35と。そういう私もミーハー

F-35。後姿も凛々しい

F-35。後姿も凛々しい

A350XWB

A350XWB

A400M。デモしてる場合なのか。。。(テストかな)

A400M。デモしてる場合なのか。。。(テストかな)

 

 

 

 

 

 

 

 

筆者も機会さえあれば見て写真を取っていたわけですが、本日最も印象的だったのは、モロッコ投資庁でした。トゥールーズ(仏)に関する話や、共通の友人の話などで和やかに話が始まりました。

 

 

モロッコの躍進

モロッコの航空製造業は成長著しいようです。確かに、数年前に説明を聞いた時と比べ、モロッコに拠点を有する航空関連製造業の数と業種が明確に増えています。(モロッコに投資した航空製造業リストは品切れで、後日郵送してくれるので、入手次第、本ブログでも更新します)

モロッコパビリオンのウォールの一部(撮影掲載許可あり)

モロッコパビリオンのウォールの一部(撮影掲載許可あり)

 

 

 

 

 

 

 

 

モロッコの担当者曰く、現時点でモロッコの製造業企業の8割は、フランス系航空企業の仕事に係っているとのことです。せいぜい組立作業など、比較的単純なものだけが同国に“落ちて“いるのだろうと想像していましたが、部品生産などにも広がっており、表面処理や非破壊検査の能力も備えつつあるようです。

 

 

日本の中小規模の航空部品メーカー/外注加工会社の競争相手は、モロッコに仕事させている、あるいはモロッコ企業そのものだってことなんですね。個人的には、驚異を感じつつ、日本の航空産業の一層の躍進に向けた一つのヒントとして受け取りました。

 

 

ポーランド勢は非常に品質が高いらしい 

そこで気になったのが、ポーランド。

 

 

航空製造業では、ポーランドは、欧州一の高品質オフショアとして知られています。しかし筆者は勉強不足だったので、ここはひとつ、ポーランドパビリオンに行って情報収集せねばと思ったのですが、意外なことにポーランド勢としてパビリオンを出していません。アメリカの友人になぜなんだと聞くと、

 

 

優秀な企業は全部、米国大手が買収したから、市場に露出させないんだよ

 

 

あぁ、UTAS!

 

とのこと。うんうん、ここ数年の米国企業のポーランド進出のニュースを思い起こすと、全く彼の言うとおりに見えます。ハミルトン、シコースキー、グッドリッチ(全て現UTAS)、それからボーイング。2010年前後から、ポーランドへの進出(あるいはポーランド企業の買収)を進めています。

 

 

クラスター、下さい 

なるほど、他国の優秀なクラスタ―(産業集積地)を丸ごと買う。例えば、そんなスケールのビジネスプランニング、日本でも誰かがどこかで進めているのでしょうか。